(全国安い宿情報00〜01年版より)

●かっちんの旅日記(P.37参照)

 『食い道楽3人娘』で3泊4日道南レンタカーの旅に行ってきました。空港からレンタカーを借りに行ったら、なんとカーナビ付走り屋ランサー!走り出したら道は広いし、天気は良いしでビュンビュン飛ばして目指すは札幌!1日目はやはりラーメンでしょ〜。しかしその前に時計台に行ったり、大通公園で焼きとうもろこしなんかも食べたりして(これがまたおいしい!)、早速北海道を実感!   
 2日目は小樽。ここはお寿司とガラス細工が有名?小樽運河も素敵!あっ、そーそー!アイス好きの人にお薦めなのがパーラー『美園』。昔から地元の人の行きつけのお店なので少し分かりにくい所だけど、地元の人に聞けばOKと思いますよ。小樽は結構見る所も多いので、もっと時間をとっておけば良かったかな?なんせその日のうちに函館入りするという強行スケジュールだったので、3時過ぎに小樽を出発。元気よく車は走りだし、途中、北の国からの黒板五郎(田中邦衛)の物まね合戦で盛り上がりつつも、、、なんて函館は遠いの〜〜〜!! 結局5時間半もかかって着いたら9時過ぎ!でも、せっかくの函館。ダッシュで夜景を見に行き、ギリギリ最後のロープウェイに間に合いました。夜景はとってもきれいで感動!でもお腹ペコペコだぁ。
 3日目はかなり早起きして朝から函館朝市の食堂で念願の『いくら丼』と思いきや、欲が出て『うに・いくら・ほたて丼』になってしまった!!! 3種類ものってるなんて贅沢〜。又、函館もおいしいものだけじゃなくて、たくさん歩いて散策すると素敵な街並に出会えるので、ここも時間にゆとりを持つ事をオススメしますね!函館を後にして次に目指すは登別。ここはなんと言っても『温泉』。旅の疲れを癒す為に最後に行こうと、ね。でも、ここでも欲がでてしまい何度もお風呂に入ったもんだから、なんだかだる〜くなってしまいました(入り過ぎに注意!)。
 道南といっても3泊4日ではとてもとてもまわりきれないので、もう少し時間に余裕が欲しかったな〜。ノーザンホースパーク(沢山の馬がいてとても広い公園)、洞爺湖、支笏湖など本当に沢山良い所がありますね!(いろいろなところで牛乳やアイスもお試しを!)

 

●ひじりんの旅日記(P.100参照)

 都会に旅行に行って、宿泊費をとにかく安くしたい!夜遅くまで遊ぶのにホテルに予約取ってもなんだか勿体無いなぁ、でもとりあえずお風呂には入ってゆっくり休みたいなぁ、なんていう女性の方!サウナがオススメですよ〜。サウナというと“お父さん専用”みたいなイメージがありますけど、レディースサウナってのもちゃんとあります。大抵駅の近くにあるし、何より値段が安い!大体2,000円から3,000円くらいかな。ホテルや旅館みたいにチェックイン・アウトの時間も関係なく24時間やってるから、「終電逃した〜!」なんて時にタクシ−代使うよりもずっと安上がりかも。
 私は、よく遠方まで好きなバンドのライブに行ったりするんですけど、そんな時って終わるの遅いじゃないですかぁ!しかも、その後仲間と打ち上げに行ったりすると深夜になる事も…。ホテルとか旅館とかに予約入れてると、何時までに帰らなきゃ〜とかいうのがあるので、サウナって結構役立ってますよ〜。
 館内は清潔だし、当然お風呂は大浴場で、ジャグジーやら薬草入りやらいろんなタイプがあるし、何も持っていなくてもシャンプーやらリンスやらハブラシやら化粧品の類いまで置いてあって、サービスもGOOD。ワンドリンクサービスなんて所もあるし。タオルや手術着みたいな(笑)ガウンもちゃんとありますからラクチン。仮眠室があって、そこで皆さん、ダーッとアザラシの群れのようにお休みになられているって感じですね。暗くて静かなのでゆっくり休めますよ。同じフロア、女性だけなので安心だし。私なんか、ライブで知り合った仲間達と一緒に利用したので、女同士裸の付き合いをして友情を深められましたね(笑)。
 別料金だけどマッサージや垢すりもやってくれる所もあるからエステ感覚に利用してみるのもいいかもね。
 ただ、やっぱり『女性OKサウナ』って数多くはないので、あらかじめ、場所とかチェックしておく方がいいと思いますよ。深夜の女性の味方ですね〜(笑)。

 

●ウサコの旅日記(P.164参照)

 「京都へ行こう!」と、いつかのCMみたいに思いたって11月の下旬、女3人で秋の京都に行ってきました!1番の目的は、もちろん紅葉巡り。ピークは終わってるかな?と心配だったけど、全然大丈夫!赤と黄色に染まった京都が私達を待っていてくれました。まず向かったのは、紅葉で有名な永観堂。「うわー!きれい!」もうその一言に尽きる!! 午後のあったか〜い光に照らされた紅葉は何とも言えない美しさでした。そして南禅寺、少し戻って哲学の道をのんびり歩きながら銀閣寺へ。哲学の道はなんてことのない小川の縁なんだけど、甘味処やかわいい雑貨屋さんがあったりして、とっても楽しい散歩道です。実は私たちには、もう一つ目的が…。一澤帆布店へ行くこと!丈夫な帆布でバッグ類を作ってるお店で、京都でしか手に入らないのです。銀閣寺から知恩院前にあるそのお店まで少し遠いのでTAXIに乗り込んだ私たち。が、それが失敗!運転手さんは京都の歴史をしゃべりまくり、ま、それはいいんですけど、終いには自分のお気に入りスポットへ連れて行ってやるといいだして!私たちが「一澤帆布店へ…」と言うと「間に合いますよ。」と、強引。着いた所は山の上にある光悦寺でした。確かに素敵なお寺で観光客があまりいなかったせいか厳格な雰囲気が漂っていました。日が暮れてなかったらもっとよかっただろうけど…。そしてそれからようやく一澤帆布店へ!念願のバッグ〜!と思ったら、な、なんと定休日!! 運ちゃん、知ってたな−!! 騙された〜っ!く〜っ!しっかり料金も取られたし、最悪〜。光悦寺のきれいな紅葉に免じて許すしかないのかぁぁぁ。はぁ…。
 夜は祇園の街をぶらぶらして特別拝観のできた清水寺へ。ライトアップされた清水寺は昼間とは全く違う顔をしていて、とっても神秘的。地元のカップルもいっぱいで、この時期のデートスポットになってるみたい。
 2日目はとってもいいお天気。寒い京都を覚悟していたから本当にラッキーでした。よしっ!と意気込んで向かったのは二年坂。お買い物が好きな私たちはお土産を物色に。二年坂、三年坂、茶碗坂などたくさんの坂があり民芸品が立ち並んでいます。観光客もいっぱい。ちりめんのかわいい兔模様のポーチや小銭入れ、鏡や櫛、素敵な千代紙がカバーになってるノート。どれもみんな欲しくなっちゃって大変!そして疲れてきたらやっぱり!?甘味処であんみつを食べてちょっと休憩。しかし時間もなかったので、そんなに落ち着く間もなく、最後に三十三間堂へ行きました。千体の千手観音には圧倒!
 短い時間だったけど、なんか普段とは違う特別な空間にいるようでした。やっぱり秋の京都、いいですよ〜。

 

●沖ちゃんの旅日記(P.166参照)

 すでに気づいている方もいらっしゃるかも知れませんが、私、幕末に活躍した新選組ってすごい好きなんですよ〜。特に「沖田総司」。幕末の頃が描かれた小説は結構読みました。だから、京都というとなんか特別な思いがこみ上げてくるんですよね。京都の街を歩いていると、お寺とか祇園とか昔ながらを残している所以外の街並は当然昔とは変わってしまっているけれど、この場所を沖田総司が駆け抜けていったのか〜、と思うとなんかこうジ〜ンとくるものがあるのです…。
 そういう思いの中、新選組が最初に陣を構えた壬生寺(みぶでら)に行ってきました。緊張気味に。当時、京都の人たちは新選組に対して敵対心を持っている人たちも多く、よそから来た乱暴なヤツらという気持ちを込めて、壬生狼(みぶろ)とよんでいた事もあったようです。
 寺自体は、清水寺や金閣寺と比べれば、大きくも派手でもない町中の小さな寺という感じですが、一角に新選組コーナー的な所があって局長の近藤勇の胸像があったり、記念碑があったり、全国のファンが来て、思いを綴っていったノートなどが自由に見たり書いたりできるようになっていました。ノートにはすごく熱い思いが書き込まれていて、「あ、私以外にもこんなに好きな人がいたんだぁ」と嬉しくなりました。そして驚いたのが、それらのモノが大ブームとなったらしい数十年前のモノではなくて、どれもつい最近のモノだった事です。しかも、中学生や高校生など若いコが中心だったので、「あー、新選組人気は現在進行形で続いているんだなぁ」と感心。
 壬生寺の隣には八木邸という新選組のメンバーが分宿していた際の家が今も残っているのですが(人も住んでいるらしい)、一部を一般公開していたので、見学させてもらいました。当時、「お国の為にがんばる事なんだから協力しろ(言い方は違うが)」と、いきなり押し掛けてきて住みはじめたというんですから、今じゃ考えられない話ですね。家は思っていたよりも全然小さく、この中に大の大人が何人も住んでいたのかと思うとびっくり。いろいろ説明付きで案内してもらって、そのまま残っている柱の刀傷も見せてもらいました。
 新選組というと、やたら人を斬りまくった鬼集団みたいにいわれますが、私は違うと思っています。当時日本は外国の干渉などで不安定な情勢でした。天皇のいる京都は様々な人が集まってくるんですが、それに便乗して強盗・強奪をする人も多く、その治安を守る事が新選組の役目でした。そして当時の政府、つまり幕府を倒して新しい政府を作ろうという動きも活発で、幕府の命により作られた新選組はその沈圧も担っていたのですが、やたらに斬るんじゃなくて基本的に捕縛だったという事です。ただ、やはり勝てば官軍、負ければ賊軍。恐い部分が強調されてしまったのでしょう。
 私は、思想云々は別にして、沈みかけた船(幕府)を乗り捨てるんじゃなくて、一生懸命立て直そうという姿勢が好きになったのかもしれません。(総司が好きなのは別の理由だけど…)

 

●ちこちゃんの旅日記(P.173参照)

 時は3月10日。かねてから友人と計画していた大阪行きの実行日。30を過ぎているにもかかわらず、暮らしは楽にならず、私達は迷わず夜行バスの旅を選んだ。が、失敗だった。気持ちは若いつもりだが、身体は正直だ。もう少し快適にバスライフを楽しむ所だが、やれ腰が痛いわ、やれ肩が凝ったわ、朝6時にJRなんば駅についた時は半分死んでいた。そして、死にかけた身体にムチを入れ、旅は始まった。
 まずは神戸、三宮に向かう。やっぱり異人館と神戸牛ははずせないよなぁ、ってなワケでちょっと散歩気分でシャレこむつもりだった。しかし死にかけた身体である。もう必死、という言葉の似合う歩きっぷりであっただろう。そんな私を元気にしてくれたのは神戸牛。あまりのウマさに言葉も出ない!! レポーターだったらシャレた言葉も出るだろうが、わたしゃボキャ貧。ウマいウマいしか言う事はできなかった。ウマかったぞー!
 さて大阪へ。関西は人々が活気にあふれ、元気がありいい感じ。心斎橋のアーケード街を道頓堀の方へ向かって歩いてみた。とにかく人が多く、ボーッとしていると流されてしまいそうだ。アーケード街には普通の商店に紛れティファニーなんかもある。ちょっと不思議な光景だ。戒橋ではお約束のグリコのネオン、道頓堀ではくいだおれ太郎と記念撮影。夕食ではふぐ料理をバカ食いし、死んだように眠ってしまった。
 翌日、とうとう最後の日。通天閣へ出かける事にした。地下鉄を降りるとおじさんが沢山だ。ジャンジャン横町では朝もはよから、おじさん達がお酒をひっかけている。なんかこういうの好きだなぁ、いいなぁ、この横町が妙に気に入ってしまった。通天閣はレトロな感じでエレベーターが少々恐い。上から大阪の街を見おろした。やっぱり東京とは違うんだよなぁ。街からも活気を感じとれる気がする。言葉にするのはむずかしいが“何かいいなぁ”大阪がすっかり気に入ってしまった。
 元気な街に行くと自分も元気になれる。この旅はかなりキツかったが最高のものになった。たこやきもきつねうどんもウマかった!また近々行くぞー!! 待ってろよー!! おおさかー!!